ロウリュって何?熱くなる仕組みや特徴・メリットを解説します
- ロウリュって何?
- ロウリュのやり方やメリットを知りたい
最近サウナにハマった人も、「サウナってなんとなくしか知らない」という人も、ロウリュという言葉を聞いたことがある人は多いはずです。
でも、具体的なやり方や仕組みなどを知っている人はそれほどいないのではないでしょうか?
そこで、この記事では、テントサウナレンタルサービスを全国に展開する「ReUnion」編集部が
- ロウリュって何?
- ロウリュの具体的なやり方
- ロウリュのメリットや注意点
を、解説します。
本記事を読めば、ロウリュの全てがわかります。
ぜひ参考にしてみてください!
目次
ロウリュとは、サウナストーンに水をかけること
ロウリュとは、ズバリ、「サウナストーンに水をかけること」です。
熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させることで、サウナ室の湿度を上げて、発汗作用を促進します。
ちなみに、「ロウリュ(ロウリュウ)」とは、フィンランド語で蒸気という意味だそうです。
日本のロウリュと本場のロウリュはどう違う?
ロウリュと言われて皆さんがまずイメージするのが、タオルをバタバタさせて仰ぐ人(熱波師) ではないでしょうか?
でも、よく日本で言われる「ロウリュ」とサウナの本場であるフィンランドでのロウリュは全くの別物なのです。
日本とフィンランドのロウリュの違いは大きく4つあります。
- フィンランドのロウリュは自分で水をかける
- 日本ではアロマオイルをサウナストーンにかけるが、フィンランドでは普通の水をかける
- フィンランドでは、タオルで仰がない
- フィンランドのサウナは大体80℃くらいで、日本は100℃を超えるところが多い
実は、日本の一般的なロウリュは、ドイツのサウナで行われているアウグースと呼ばれるサービスに近いと言われています。
アウグースとはサウナストーンに水をかけたあと、立ち上った蒸気をタオルで撹拌させることで、サウナ利用者に風を送るサービスです。
アウグース(aufguss) はドイツ語で、「注入」という意味だそうです。
どちらかといえば、本場フィンランドでのロウリュは、日本でいう「セルフロウリュ」に近いイメージがあります。
どちらが良い、というわけではなく、自分の好きな方を試してみると良いと思います。
ただし、フィンランド式のロウリュはできるサウナが日本にほとんどないと言われています。
フィンランド式ロウリュやセルフロウリュをやってみたい人は、テントサウナを利用することをお勧めします。
ロウリュのメリット
ここからは、ロウリュのメリットを説明します。
サウナは昔から、健康に良いとされてきました。科学的なデータや研究結果などもあり、信頼できるようです。
今回は、その中でもロウリュのメリットを2つ紹介します。
1. 熱くすることができる
1つ目のメリットは、ズバリ、サウナを熱くすることができるということです。
水をかけて温度が上がるの?と不思議に思われるかもしれませんが、それにはロウリュが熱くなる科学的な仕組みを理解する必要があります。
ロウリュでサウナが熱くなるのは、サウナ室を水蒸気で満たすことで熱が伝わりやすくなるという理由からです。
例えば、料理をする人は、100℃のお湯でお肉を茹でるのと、100℃のオーブンでお肉を焼くのでは同じ時間でどちらが熱を通すのかを考えてみてください。
これは、明らかにお湯で茹でた方ですよね?このように、水は空気よりも熱を伝えやすいので、水を入れるとサウナストーブの熱を受けやすくなり、熱く感じるのです。
他の例では、例えば100℃に熱した鉄と水では、どちらが早く冷めるかを考えてみてください。当然、鉄の方が冷めるのが遅いですよね?
これは、同じ100℃でも鉄の方がエネルギーを溜め込んでいると解釈できます。
これと同じように、ロウリュで水蒸気入りの水を100℃にすることで、空気だけよりもエネルギーを溜め込むことができます。そのため、人間が中に入るとその分「熱く」感じるのです。
また、サウナストーンに水をかけることで発生する熱波が直接届くことでも熱を感じることができます。
普通のストーブなどでは、温められた空気は対流してやってきます。しかし、風があると直接その空気を体に受けるので、その効果で暖かく感じます。
これは、例えば部屋の温度は同じでも、エアコンの前で暖房をつけると暖かいのと一緒です。
このように、サウナを温めることができるのが、ロウリュの1つ目のメリットです。
2. アロマオイルの香りを楽しむことができる
2つ目のメリットは、アロマオイルの香りを楽しむことができる点です。
アロマの香りには、リラックス効果のあるものや鎮静効果のあるもの、心身を温めてくれるものなど様々あります。
これらをうまく活用することで、サウナとの相乗効果を得ることができます。
アロマの香りはテンションを上げてくれたり、逆に落ち着いた気持ちでサウナができたりなど、面白いです。
また、毎回同じサウナだけでマンネリしてきたという人にもアロマオイルをお勧めします。
いくつかのオイルを組み合わせて自分だけのオリジナルアロマオイルを作るなどの楽しみもあるので、ぜひチャレンジしてみてください!
ロウリュのやり方
では、ここからはロウリュのやり方について紹介したいと思います。
全てを行う必要はなく、自分の好みによって色々とアレンジを加えてみることをお勧めします。
アロマオイルを用意する
テントサウナなどで自分でロウリュを行う場合は、アロマオイルを用意する必要があります。
ちなみに、日本の一般的なサウナでは、ロウリュができるところでは備え付けの水(アロマオイル) があるのが普通なので、それを使うようにしましょう。
サウナストーンを熱する
まずは、サウナストーンをカンカンに温めましょう。熱いのが好きな人は室温が100℃、ほどほどが好きな人は80℃を目安にしてください。
これ以上低い温度で水をかけると、うまく蒸発せずに水が溜まって滴り落ちたりすることがあるので注意してください。
サウナストーンに水をかける
サウナストーンが熱くなったら、サウナストーンに水をかけます。
イメージとしては、夏場に家のまえに水を撒くように、薄く広げるイメージで行うと良いです。
あまり近くから水をかけると蒸気が直接かかって危険なので、できれば柄杓などで遠くから水をかけてください。
2~3 を繰り返す
あとは、お好みの湿度になるまで2~3 を繰り返すだけです。
あまり湿度を上げすぎると、体がベタベタしてくることもあるので、適度に行ってください。
ロウリュの注意点
それでは、最後にロウリュの注意すべき点について紹介します。
ロウリュでの注意点は以下の3つです。
1. 公共の場では、周りに声をかけてから行う
公共のサウナ室などでセルフで水をかけることができるサウナでロウリュを楽しむ際は、周りの人に迷惑がかからないように行うのが基本です。
サウナストーンに水をかける際は、必ず周りの人に「ロウリュして良いですか?」などと声をかけるようにしましょう。
2. サウナストーンの近くに寄りすぎない
ストーブで温められたサウナストーンは、300℃近くになることもあります。
そのため、水をかけると一気に蒸発して膨張します。この時、顔や手などがサウナストーンの近くにあると、火傷をする危険があります。
ロウリュをするときは、ストーンから離れたところから柄杓や桶などを使って水をかけるようにしましょう。
3. 水分補給をしっかりと行う
ロウリュをするとサウナ室が熱くなるため、汗をかきやすくなります。
そのため、いつも以上にしっかりと水分補給を行ってください。
たまに、「ロウリュをしているときは水を飲まない」という人がいますが、大変危険です。
ぜひ、いつも以上に水分補給に気を使うようにしましょう!